脅威の発明 猿飛佐助顔負け 人を消す「忍術光線」
[パリ二十九日発連合]
二十九日附ジュールナル紙の報道によれば、目下ロンドン滞在中の著名なハンガリヤ人科学者ステファン・ブリビル氏は人体を外部から完全に隠蔽する神秘的光線を発明、実験の結果人間二人までは此の特殊光線によって暫時完全に外部から隠蔽することに成功した。
ブリビル氏は最初ブダペストに在る自己の研究所で研究に従事中、偶然水銀灯中に置かれた物体が漸次影が薄れ、遂には完全に見えなくなるのにヒントを得て更に研究を重ねる中、今回の成功を見るに至ったもので、氏は今後もロンドンに於て実験を継続して、光線の改良に努力するはずであるが、此の「隠れ蓑」の実験は当地で非常なセンセーションを呼んでいる。
右につき、霧の中でも見える灯台を発明した航空研究所所員抜山大三氏は語る
この事については私は未だ何も聞いたことがありません。出来れば面白いことには遠ひないと思ひますが、どうも可能性が少さうに思へます。
東京朝日新聞 昭和十年十二月三十一日
二十九日附ジュールナル紙の報道によれば、目下ロンドン滞在中の著名なハンガリヤ人科学者ステファン・ブリビル氏は人体を外部から完全に隠蔽する神秘的光線を発明、実験の結果人間二人までは此の特殊光線によって暫時完全に外部から隠蔽することに成功した。
ブリビル氏は最初ブダペストに在る自己の研究所で研究に従事中、偶然水銀灯中に置かれた物体が漸次影が薄れ、遂には完全に見えなくなるのにヒントを得て更に研究を重ねる中、今回の成功を見るに至ったもので、氏は今後もロンドンに於て実験を継続して、光線の改良に努力するはずであるが、此の「隠れ蓑」の実験は当地で非常なセンセーションを呼んでいる。
右につき、霧の中でも見える灯台を発明した航空研究所所員抜山大三氏は語る
この事については私は未だ何も聞いたことがありません。出来れば面白いことには遠ひないと思ひますが、どうも可能性が少さうに思へます。
東京朝日新聞 昭和十年十二月三十一日
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