消化新薬 タカジアスターゼ
本剤は工学博士、薬学博士高峰譲吉
氏の発見に係る胃腸諸疾患の特効薬となり医学博士栗本東明氏
は本剤に対する実験の結果を左の如く報告せられたり高峰博士発見のタカヂアスターゼが、唯一の澱粉消化薬として、著大の効力を有することは、既に世の定評あり。又敢て余の喋々を要する迄もなし。而かも余の実験により、特に同薬の有効を感ずるは彼の結核患者
の消化障害に対する場合なりとす。余は此の種の患者に接する毎に、タカヂアスターゼをアルカリ剤と共に投用して、常に満足なる結果を得つつあり。今や余は此の実験に基きタカヂアスターゼが結核患者の消化障害
に対する著効を確認
すると共に、此種の患者に関ひ、毎に此れの服用を勧告するものなり。
此他多数医学諸大家の実験報告集は実地家処方の参考資料たるべし。何人を問はず御希望により無代贈呈す。
近時本剤を模倣せる類似品続出せり。御請求の際は必ずタカヂアスターゼと御指名を乞ふ。
本罪は錠剤及粉末共各大小あり。各種有名薬舗に於て販売す。
販売元 東京市南茅場町三共商店薬品部
九州日日新聞 明治四十年一月十一日 <広告欄>
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