山下大将の絞刑執行

二十三日拂暁 マニラ東南方で


 山下奉文大将は二十三日拂暁ロスパニオス(マニラ東南四十キロ)附近で絞首刑に処せられた。絞首台に上るに際し、同大将は「天皇陛下の??万歳を祈り奉る」と遺言するとともに「マニラ軍事法廷ですべてを陳述したが、自分は軍人として最善を尽くしたと信じており、天地神明に誓って何ら恥るところはない」と言明した。
 日本の第一級戦争犯罪人が処刑されたのは、山下大将が初めてであるが、同大将はマッカーサー元帥の命令により軍服、勲章その他軍人の名誉を表徴する一切のものを剥奪され、一市民としての平服で刑に服したものである。
 アメリカ並びにフィリピンの人民に対する残忍なる犯罪の責任者として「マレーの虎」は死刑を宣告され、米大審院並びに米大統領に対する減刑の訴願はいづれも却下され、マッカーサー元帥もかくのごとき残酷な無軌道な犯罪は救ふに余地なしと匙を投げたといふ話は、今後日本の戦争犯罪人に対する大いなる示唆を含んでいるものといへよう。

大田中佐らも絞首刑


山下奉文大将の死刑執行に引続き、二十三日午前三時四十一分マニラ憲兵隊長大田清一中佐、同四時十七分元通訳ヒガシジタクマの両名に対する絞刑も執行された。
山下奉文大将
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