前ロシア帝ニコライ2世と家族の謎の遺骨判る
転々、今はパリ郊外に葬られる
前ハルビン米副領事から洩れる
帝政ロシアの最後の犠牲者ニコライ2世とその家族の遺骨の行方については、現在史上の秘密として残されているが、本日のニューヨークタイムズ紙は、前ハルビン駐在米副領事フランクリン・クラーキン氏の口から洩らされた小説的事実を発表した。
伝えられるところでは、ニコライ2世とその一族は1918年エカテリンブルグにおいて、ボルシェヴィストの頭目ユールコウスキーらの手で銃殺され、遺骸は現場付近で遺棄されたことになっている。が、クラーキン氏の語るところによると、その遺骨は1919年末赤軍の目をかすめて米国領事館用列車でオムスクからハルビン、それから上海へ、次いでイタリーのある港へ、そして結局フランスに到達し、現在はパリ郊外のフランス軍司令官ジャナン将軍家の墓所に葬られているということである。
更にタイムス紙の報告するところによれば、ジャナン将軍の近著の中にも、それらの遺骨が同家の墓所に納められていると記述されているから、これは確実とみてよい。
昭和5年12月21日 読売新聞




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