家人の留守中 畳 建具を古道具屋に売り飛ばし

石川県生れ当時住所不定鍛冶職宮下☓☓と云ふは区内松風町辺の木賃宿に宿泊中、所持品五円代を窃取されて不審でならぬと、三月廿七日の夜七時頃大森町の買卜者大西方を訪れ、八卦を見ようとせしに、同家では主人を始め旅行せしものか人気なき折柄「俺の物も人の物だが人の物も俺の物だ」と勝手な理屈を付けて其の夜十二時頃、音羽町の古道具屋を案内して畳建具やら家財道具一切を金五十円にて売渡の契約を結び、運び出さんとする所を隣人に発見されて交番所へ突き出され目下前科取調べ中なりと

函館新聞 大正五年四月五日



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