希望者は全員入園 タダで面倒みます

幼稚園
 茨城県岩井町が来春から実施


  幼稚園への就園率は年ごとにふえる一方。この高まりに応じて文部省では、幼稚園教育の振興七年計画を実施している。一方、義務教育就学年齢の一年引き下げも論議を呼んでいるが、茨城県猿島郡岩井町では一足先に、来年四月から実質的な”一六三制”をスタートさせることになった。
 小学校入学一年前のこどもは、希望すればみんな町立の幼稚園に入れ、無料で幼児教育をする、という試みだ。
 文部省でも、全国初のケースとしてこの画期的な試みに注目している。

 吉原三郎町長は町立幼稚園五カ所の建築契約を、このほど業者とすませ、来春には就学前の幼児五百人がそろって入園する。
 町長は「最近のこども達の成長ぶりや父兄の教育熱、将来などを考えて実施に踏み切った」と語っている。
 同町長は小学校教員の経験もあり、教育問題には特に熱心。農村地帯のこどもは体位が劣っていると、昨年は六千三百万円で町内の八地区全部にプールを作ったほど。
 町立幼稚園は、これまでに昨年一カ所、今春二カ所作ったが、その成績がよいことから、町内全地区に建設することに踏み切ったもので、建築費二千六百三十七万三千円、設備費五百万円は町費から支出される。
 町立幼稚園は何れも小学校の敷地に建設され、校長が園長を兼ねる。
 同町では全幼稚園の運営費を年間四千万円と見込んでいる。人口三万四千人余りの同町は、八つの町立幼稚園をもつ、全国でも珍しい”一六三制”教育を実施するわけだ。
 幼稚園への就園率は現在、全国平均で四六%。西日本では特に高く、徳島、香川、兵庫などでは九割近くが就園している。反面、関東、東北地方では三、四割といったところで、都市部と農村部のアンバランスも目立ち、農村部での幼稚園教育の振興は、文部省の計画にとっても、大きな目標となっていた。

 昭和42年11月9日 朝日新聞

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